この記事をクリックしてくれたあなたは、自分で”くうきれい”を使ってエアコン掃除をしようと思ったけど失敗してしまったらどうしようと思っている方ではないでしょうか?
私自身もくうきれいを使えば業者に高いお金を払うことなく自分でエアコンをキレイにできて、子供たちや家族にもキレイな空気の中で生活できると”信じていた1人”です。
結論から言うと、私はくうきれいを使ってエアコン内部をキレイにすることができませんでした。
この記事では取扱説明書に掲載されている”くうきれい”の使い方を写真付きで紹介するとともに、初めて”くうきれい”を使って掃除をしようとする人が陥りがちな失敗について紹介していきます。
家電のプロにエアコン掃除をお願いしたら後悔してしまった記事はこちら↓
くうきれいとは
くうきれいとは一言で言うと「自分でエアコンの中の送風ファン掃除ができるもの」です。ムーススプレーで汚れを浮かせて、リンスで洗い流します。
よくホームセンターに売っている以下のようなタイプのエアコン洗浄剤は、アルミフィンという部分を掃除するためのものです。
アルミフィンは別名熱交換器とも呼ばれ、エアコンの中で暖かい空気(もしくは冷たい空気)を作るための部品です。
くうきれいはエアコンから風を送り出すための部品である送風ファンを掃除するための洗浄剤です。
家族にキレイな空気で生活して欲しいと願うならアルミフィン(熱交換器)よりも送風ファンの方を掃除する必要があります。
くうきれいの付属品
くうきれいの付属品には以下のようなものがあります。
・ムース 1本
・リンス 1本
・洗浄廃液回収袋 1枚
・取扱説明書 1枚
くうきれいの付属品1 ムースとは
くうきれいの付属品のムースはエアコンの送風ファンの汚れを浮き上がらせるために使用するスプレーです。名前の通りムース状になっているため、汚れ部分に長く留まり、汚れに対してしっかり効果を発揮します。除菌効果+消臭効果があります。
くうきれいの付属品2 リンスとは
くうきれいの付属品のリンスは、上で説明したムースでエアコン内の洗浄が完了した後、ムースを洗い流すために使用するスプレーです。スプレーと言っても液が霧状になる訳ではなく、1mm程度の太さで液体のまま出てきます。除菌効果+消臭効果があります。
くうきれいの付属品3 洗浄液回収袋とは
くうきれいの付属品の廃液回収袋は、リンスで洗い流した汚れた液を受け止めるために使用します。初めから両面テープが取り付けてあり、はくり紙をはがしてエアコンの下部に貼るだけで取り付けができるようになっています。
くうきれいの付属品4 取扱説明書とは
くうきれいの付属品の取扱説明書は名前の通りですが、くうきれいの使用方法や注意点がまとめて記載されている紙です。事前に読んでおくことでくうきれいの施工を安全にかつスムースに行うことができます。
掃除前のエアコンの状態
ここでは掃除前のエアコンの状態を紹介していきます。
「黒かびは見るのもイヤ!」と言う方には少々刺激が強いかもしれません。
そんな方はエアコン掃除のプロに依頼するのも一つの手ですよね。
自分で掃除する方法はこの次に紹介していますので、くうきれいの掃除手順にジャンプしてください。
ルーバーのカビ
ルーバーはエアコンから出てくる風の向きを変えてくれる部品です。ルーバーの内側に黒い点々が見えますが、これは全てカビです。
この部分はくうきれいでは洗うことができないので取り外して60度のお湯をかけてカビを殺菌しました。
送風ファン周りのカビ
送風ファンはエアコンから出る風を作り出す部品です。ここにカビがあるとカビの胞子や剥がれたカビがそのまま風に乗って出てくることになるのですが・・・。
見ての通りカビだらけです。長い間エアコン上のフィルターを掃除できていなかったこともあり、ホコリと水分が結びついて、そこからカビが発生してしまったものと思われます。
これを見た時「私たちずっとここから出てきた風を吸って生活してたんだよね!??」と頭の中が若干パニックになりました。
送風ファンが上記のようなひどい状態だったので、送風ファンの周辺も当然かなりの量のカビが発生していました。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、送風ファンの奥側にも飛び散ったカビが付着しており、もうこの時点で心が折れかけました。
送風ファンが回る時の遠心力でカビが拡散されちゃったみたい…泣
自分の家のエアコンの中を確認するのも「ちょっと怖いな」と思う方はエアコン掃除のプロにお願いするのも一つの手たと思います。
実際の掃除の手順
ここではくうきれいを使った実際の掃除の手順を紹介します。手順を間違えると本来の洗浄効果を得られない場合があるので注意が必要です。
必要なものを揃える
まずは掃除に必要なものを揃えていきます。
・くうきれい
・ゴム手袋
・マスク
・保護めがね(普通のメガネでも可)
・捨ててもいいタオル
・洗浄液回収袋(付属品で足りない場合)
・脚立
・アルミホイル
・両面テープ
・霧吹き(加圧スプレーがあるとより良い)
大抵のものはご家庭にあるかと思いますが、不足がある場合はお店で買ってきてください。
両面テープとアルミホイルはエアコンセンサー部の保護のために使用します。センサー部が露出していない場合は不要です。
掃除の準備をする
ここではくうきれいを使った掃除のための準備をしていきます。ここがしっかりできていないと掃除の最中にケガをしてしまったり、汚れた洗浄液が床にこぼれてしまいますのでしっかり行いましょう。
①保護具を着用する
ゴム手袋、保護メガネ、マスクをしっかりと着用します。くうきれいのスプレーをすると、洗浄液が飛び散ったりすることがあるので、全ての保護具をしっかりと着用しましょう。
②電源プラグ(コンセント)を抜く
エアコンの電源プラグ(コンセント)を抜きます。洗浄液がコンセント部分に着くと感電をしてしまったり、ショートしてエアコンが壊れたりする可能性があるので必ず抜くようにしましょう。
③養生する
洗浄液回収袋をエアコンの周辺に取り付けていきます。しっかりと取り付けができていないと、洗浄液が溜まってきた時に、袋ごと落下する可能性があるのでテープを剥がれにく場所に貼るなど丁寧に作業しましょう。
床にも汚れが付着する可能性があるので不要なタオルなどを敷いておきましょう。エアコンまで高さがあるので脚立があると作業がかなりやりやすくなります。
④ルーバーを開ける
ルーバー(風の向きを変える羽根)を手で開けます。ルーバーを開けることで送風ファンやその奥に付着した汚れを落とすことができるようになります。
ムーススプレーで汚れを浮かせる
”1”と大きく描いてあるムーススプレーに付属品のノズルを取り付けます。
ノズルを取り付けるときにムースが出てきてしまうことがあるので、ノズル先端を廃液回収袋の内側に向けるなどしてください。
続いてスプレー缶を10回大きく振ります。そのままだと洗浄液とガスが分離したままになってしまっているので、ノズルを押しても液が上手に出てきてくれません。
スプレー缶がしっかり触れたらルーバーの隙間から送風ファンに向けてムースを吹き付けていきます。
上手くスプレーするコツは、見えている部分にスプレーができたら、ノズルの先端で送風ファンを押して少し回転させることです。
これによって送風ファン全体にムースを吹き付けることができ、くうきれいの効果を最大限に生かすことができます。
また送風ファン以外にも汚れが気になる場合はそちらにもスプレーしておくと良いです。
大きめのエアコンの場合は2セット分くうきれいが必要になります。
吹き付けが完了したらそのまま30分程度放置します。この間にムースの成分が汚れやカビに浸透してきれいにしていってくれます。
リンススプレーで汚れを洗い流す
30分経過したら、”2”と大きく書いてあるリンススプレーにノズルを取り付けます。ムーススプレーの時と同様に、取り付け時に中身が出てきてしまうことがあるので、先端を廃液回収袋の内側に向けながら取り付けしていきます。
送風ファンに残ったムースをリンススプレーを使って洗い流していきます。スプレーをする角度によっては液が跳ね返って顔や服などについてしまうことがあるため、注意してください。
リンスでの洗浄が終わると廃液がかなり溜まってきます。
リンスを全量使っても洗い残しが発生する場合があるので、心配な方は市販の加圧スプレーなどを使って洗い流してください。
復元と後片付け
リンススプレーによる洗浄が終わったら、ルーバーと電源コンセントを元に戻します。コンセントに水分がついているとショートしてしまう可能性があるので、注意しましょう。
次に吹き出し口付近に不要なタオルなどを当てながら、送風運転を行います。リンスで洗い流し切れなかった汚れが出てくることがあるので注意してください。
しばらく(私は5分程度やりました)したら送風運転を停止します。
続いてゆっくり丁寧に廃液回収袋を外していきます。万が一廃液が溢れてしまうと大惨事です。
くうきれいで掃除をしてみた結果
くうきれいで掃除をしてみた結果は以下の写真のようになります。
送風ファンにはまだ汚れ(カビとホコリが混じったもの)が付着しています。
送風ファンの奥や下部分はふき取りをしたから綺麗には見えるものの、完全には綺麗になっていません。
結論としてエアコンの内部が汚れ過ぎていると、くうきれいだけでは太刀打ちできないことが分かりました。
せっかく長い時間とお金をかけたのに失敗しちゃった(泣)悲しいよう
あなたは自分で掃除しますか?それともプロに頼みますか?
ここではあなたがエアコンを「自分で掃除するべきか?」もしくは「プロに頼むべきか?」を分かりやすく判断するためにチェックリストを作りましたので活用してみてください。
せっかくお金をかけるなら後悔したくないですよね?
エアコン掃除は自分でやるORプロに頼む チェックリスト
✅キッチンの換気扇掃除を長らく(年1回以上)していない
✅エアコン内にカビが数え切れないくらいある(見るのが怖い人もチェック)
✅定期的にフィルター掃除ができてない
✅内部クリーン機能のついていないエアコンを使っている
(もしくは機能を有効化せず長い年月使っている)
✅できるだけ費用を安くしたい
✅カビがとにかく嫌いだ
✅エアコンの構造をあまり理解できていない(各部名称と機能が分からない)
✅万が一掃除が失敗してカビが内部にあることが分かっていながらエアコンを使える
0〜2個:失敗のリスクが少ないので自分でやりましょう
3〜4個:失敗の可能性がある程度ありますが、自分でやってもいいでしょう
5〜8個:失敗の可能性が大きいです。エアコン掃除のプロに依頼することを強くおすすめします
私は自力で掃除できる自信があった→でも失敗して後悔した
実は私はお風呂のエプロン(浴槽手前の保護カバー)を外して洗ったり、キッチン換気扇も長期連休の度に自分で洗うタイプなんです。
自慢じゃないですけど、簡単な車の整備も自分でやれるくらい、ある程度器用な部類に入る人なんです。
そんな私が掃除に失敗して”かなり後悔”しています。
確かに自分でやるのはいい経験にはなります。
でも私のように4,000~5,000円もかけてやったのに失敗してしまって、報われないこともあることを頭に入れておいてください。
もしあなたがこの記事を読んで自力で掃除する自信がないならエアコン掃除のプロに依頼するのが良いと思います。
冒頭でも書いた通り、家族みんながキレイな空気の中で生活できるのが理想ですよね?
アレルギーや呼吸器系の病気にならないためにも、エアコン掃除のプロに依頼してキレイな空気の中で生活して家族みんな笑顔で暮らせるようにしましょう。
家電のプロにエアコン掃除をお願いしたら後悔してしまった記事はこちら↓
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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